- 納得できる家が欲しい!
お仕事柄、店舗の内装工事などに携わる事も多かったA様ご主人は、住宅関連の雑誌やインテリア雑誌を愛読される事も多く、知識や情報を豊富にお持ちのお客様でした。
建売物件の見学を終えた後の感想は、「物足りないなぁ…。」の一言。マイホームへの理想が高く、建売物件の様に既に決められた間取り・設備にご満足頂けないご様子でした。「注文住宅で好きな様に建てればいい。」と言いたい所ですが、お借入の限度額も考慮しなければならず、予算内で全てを収めなければならない。理想の家とご自身の収入のギャップに頭を悩ませていた所、私に「建売物件で諦めようと思うけど、古屋さんどう思う?」と聞かれました。
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アドバイス(例)
時間をかけてA様のお考えをヒアリング行いました。「拘りたい部分は家の外観?内観?」、「通勤時間はどれくれいが良いですか?」、「周辺環境は?」
ご見学された建売物件は、比較的街中へのアクセスが良かった為、価格は必然的に郊外物件よりやや高めでした。
A様は、「ここまで街に近くなくても大丈夫。少し離れていても通勤できるし、それより公園・学校・スーパーが近くにある生活の方が家族は喜ぶなぁ。それと、来客は少ないから家の内装より、外観と特に陽当たりを重視したい。」など意見を聞かせてもらいました。
私は、「郊外の土地であれば予算は低くなるし、土地の形状や接道状況によっては、相場よりもお安い値段で売り出されている可能性もあります。土地の価格次第では、建物にお金を掛けられて、理想に少しでも近づける様にできるかもしれませんよ。全てが100%の理想はお約束できませんが、建物重視とするならばこの選択はおススメします。」とお答えしました。A様もこの提案にご納得頂き、そこから様々な土地情報をお持ちし、探し始める事となりました。
結果、今より自転車で8分通勤時間は遠くなるものの、子育てに恵まれた住環境の土地に巡り合えました。位置指定道路の一番奥、お車の駐車が一番厄介な区画なのですが、休日しか車を使わないA様ご家族にとってはそこまでマイナスポイントではありませんでした。建物も建売物件には中々ない、ハイサッシを使った大きな窓を設置し、吹き抜けのある開放感ある住宅を建築する運びとなりました。
総予算は一番最初にお会いした建売物件の時とほぼ同額の範囲で、収まりました。
この様にお客様のお話しに耳を傾け、選択肢をつくってあげる事で、理想に近い家づくりを行う事もできます。目の前の物件をおススメする事だけが、当社の役割ではございませんので、ご安心下さい。